やす子さんは、自衛隊に入隊して2年で辞めました。
「辞めよう」と天の声が降ってきたとのことですが、そこには彼女なりの「辞める」心理が働いていました。
入隊から入隊時の様子までを紐解くと、彼女は辞めるべくして辞め、成るべくして芸人になったことが見えてきます。
- やす子さんが自衛隊に入隊して配属された職場と与えられた任務
- 自衛隊での教官との人間関係
- 彼女が入隊後2年で辞めたことについて、彼女の本当の心理
- 自衛隊を退職した後の彼女の足跡と当時の心境
- 芸人を目指すに至った経緯
この記事には観相学の易者が出てきて、鑑定を行う場面があります。
やす子さんのプロフィールについては、「母子家庭で育ったやす子が児童養護施設に入った理由と苦労した過去」というタイトルの記事にて解説しています。
よろしければ、こちらの記事をご覧ください。
やす子が自衛隊に入隊した経緯
自衛隊への入隊決定
自衛隊に入隊した理由についても、上記に関連記事にまとめてあります。
ただ、1点だけ注目すべきことは、
「自衛隊への入隊」をあっさり決め、
また、「自衛隊を辞めること」も案外、あっさりと決めたことです。
深く考えずに決断することが、特に悪いと言っている訳ではない。
ただ、その即決は、彼女の仕事運とも関係がある。
自衛隊での経験と葛藤
自衛隊での生活と業務
やす子さんが配属された陸上自衛隊 大久保駐屯地は、京都府宇治市にあります。
- 〒611-0031
- 京都府宇治市広野町風呂垣外1-1
- HP:【公式】 陸上自衛隊 大久保駐屯地 (mod.go.jp)
- アクセスは、近鉄京都線の大久保駅下車すぐ
大久保駐屯地の主な役割は、
建築土木工事がメインであり、施設に絡む仕事を行っています。
要するに、アスファルト舗装、射撃場の屋根補修、受水槽改修、便所改修、建物の空調設備補修などを行っています。(対象地域は、中部・北陸より以西)
- ブルドーザーのオペレーター
ブルドーザーの運転とひと口に言っても、必要な免許・資格は1つではありません。
例えば、ブルドーザーの他に、パワーショベル、ショベルローダーなどの車両系建設機械を運転する場合は、「車両系建設機械運転技能講習修了証」(約32H/4日間の講習修了者に与えられる)が必要です。
それに加えて、基本的な操作方法や安全対策を対象にした比較的軽量な機械や特定の作業に対する教育を受けて資格を取得すると、「車両系建設機械運転特別教育修了証」がもらえます。
さらに、ブルドーザーで公道を走る場合には、「大型特殊自動車免許」が必要です。(学科と実技を受けて、警察署にて取得)
ブルドーザーを運転するためには、数ヶ月~1年程度の実務経験が必要なんです。
はい~。
そこに道は要らん。
土を掘る所は、そっちじゃない‼
僕の指示をしっかり聞いていたか?
はい~。
「はい~」ではない!
返事は短く、「はい」だ‼
やす子さんは、自衛隊での2年間について、「自衛隊の仕事は嫌ではなかった」というニュアンスで振り返っていますが、自衛隊での仕事は相当厳しいものがあります。
時代の移り変わりと共に、いく分、その厳しさは変わってきましたが、一応、軍隊ですからね。
傍から見れば、規律を重視する組織として映ります。
彼女が2年間続けることが出来た背景には、幼少期からの苦労と高校生活での運動(水泳、柔道)の経験がありました。
彼女は、口を閉じた時の口元の締り具合が緩いこともあり、深く突き詰めて考えるタイプではありません。
規律重視の自衛隊を続けることができたのは、高校卒業までに身を以って生きていくことの大変さを実感したからでしょう。
教官との関係とその影響
教官からの評価は、
まだまだ。
早く一人前になってもらわな、あかん。
彼女は、案外とマイペースやから・・・。
しかし、2年が経とうとしたある日、
やぁ、安井 二等陸士!
あっ、教官!
突然ですが、私、自衛隊を辞めさせて頂きます!
なに ‼
2人の間にこのような会話が生まれたのでした。
入隊後2年で退職を決意した理由
退職金のことを考えた上での当初の計画
やす子さんは、入隊当初、退職金が出るまでの4年間は続けるつもりでした。
入隊前の時点で、自衛隊の仕事は厳しいと(彼女は)薄々分かっていたものの、それでも4年は続けることはできるだろうと見通していたのです。
高校を卒業して最初の数年は自衛隊で頑張ろう!
さらにその先のことは、またその時に考えよう、っと・・・。
だって、まずは衣食住を確保することが大事なんだもん。
ところが、自衛隊を去る日は、本人が予想していた以上に早く来ました。
突然の辞職決意とその心理
教官の顔を見た瞬間、
「あっ、辞めよう」って、
天の声みたいのが降ってきたんです。
彼女はそのように言っていて、確かにそれは事実だ。
しかし、そこにはそのように言わせる何かがあった筈。
やす子さんが思いつきで「(自衛隊を)辞めよう」と思ったことは、間違ったことではありません。
しかし、なぜ、そのように思ったのか?
いずれ辞める自衛隊に対し、「自分が辞めようと思っていたタイミングなど
は所詮、目安に過ぎない」と思っていたのでしょう。
また、自衛隊に入隊した目的の1つは、その時点で既に達成していたのです。
だから、「今、辞めても良い」と判断したのでしょう。
ふつうは、友人や母親に事前にひと言伝えて、相談でもしますが、彼女は自分だけが頼りでした。
そのため、即決(自衛隊を辞めるという決断をして)でも問題なかった訳です。
仕事して給料をもらうことが出来、衣食住の心配も不要になりました。
高校生まで不安だったその点が、自衛隊に入ったことで解決できた
ことは確かです
やす子さんは、社会に出て働いてみて、自分のできること、できないことを、薄っすらと理解できるようになったみたいですね。
私が自衛隊を辞めたところで、親兄弟に迷惑をかける
訳じゃないので・・・。
はい~。
しかし、辞職の話を聞かされた教官は、そのまま黙ってはいませんでした。
安井くん、
君はまだ、辞めてはいかん!
やす子さんは、自分を引き止める教官から、このように言われます。
「君を駐屯地から出すわけにはいかない」
「君は社会でやっていけないから」
「ご飯、自由におかわりしていいから」
教官がこのように言ったところの真意は、本当にやす子さんが使い物にならないのかどうかは別として、仲間を失いたくなかったということは1つ言えます。
本当に使い物にならない隊員にブルドーザーの作業を担当させることがあるでしょうか・・・。
教官が彼女を引き止める理由の1つに、
「使い物にならない人物を辞めさせると、自衛隊の名誉に傷がつく」
という考えは、無きにしも非ずです。
「こんな使い物にならない人が自衛隊でよく勤めていられたね」といった疑念を教官は心配していたかもしれません。(それは彼女を心配しているのではなく、自衛隊の名誉を心配している)
しかも、やす子さん自身、一応、適性検査を経て大久保駐屯地に配属されている筈です。
また、入隊して数ヶ月もしないうちに退職する訳ではないので、やす子さん自身、キャリアを積みつつあったし、任せられる技量は持っていたと予想します。
辞職後の生活と再スタート
退職後の就職活動とその苦悩
次の就職先も決まっていない中で、自衛隊を辞めたやす子さん。
一説によると、このようなエピソードが・・・。
退職後は定職が決まらず、アルバイトでしのぎました。
しかし、1年間で10回以上バイトを変えてしまいました。
はい~。
そうは言っても、社会に出て全く使い物にならない人物ではありません。
たまたま、応募したバイトの仕事の適性が合わなかった、もしくは、人間関係でうまくいかなかった、のいずれかあたりでしょうね。(人間関係の拙さは、周囲の空気が読めなくて高校生の時のいじめ合ったことに近い)
本来、自衛隊を2年近く勤めることが出来、社会において辛抱することを身につけている人が、その先、全く仕事にありつけないということはない筈です。
彼女は、相手と視線を合わせないところがあり、人と接する仕事は苦手な方です。
(相手がお膳立てしてくれるような仕事はOK)
工場のラインにおいて一人で黙々と目視検査をするか、組付け作業をする、
あるいは、他には新聞や食材などの配達員、ビルのトイレ清掃などが、当時の彼女には適職でしたよ。
彼女は辞める時は自分で即決しました。
しかし、辞めた後、次の定職が定まらなくて初めて自衛隊時代の友人にそれとなく順調ではないことを吐露します。
えへへ・・・
仕事が続かなくて。
安井かのんさん、
喋る時に前歯が出る、目に優しさが溢れている、あまり深く考えない、
これらの点から鑑定すると、どちらかと言うと、
人生何をやるにせよ、最初の1歩が躓きやすい人ですね。
(最初の出だしが上手くいくと、その先はある程度、順調に進みます)
また、あなたの指は、細かい作業を苦手とする手です。
お笑いの世界への転向
やす子さんは、バイト生活が順調に進まなくなって、新たな道を模索していた時、自衛隊時代の友人から、お笑い芸人への道を打診されます。
一方で、自衛隊を辞めていましたが、「即応予備自衛官」という立場で片足を突っ込んだ状態でした。
自衛隊を辞めて、数々のバイトをして、結局上手くいかず、堂々巡りで即応予備自衛官です。
はい~。
それは、ほぼ友人主導による道付けでした。
現在の所属事務所であるソニー・ミュージックアーティスツに書類が送られ、瞬く間にライブに出演しました。
友人との2人でのコンビは、自衛隊ネタで開花を狙ったものですが、「やす子」という芸名は、彼女の第一印象にピッタリでした。
- やす子という名前は、昭和時代に多く見られた名前で、古風で親しみやすい
- 名前の響きが「やさしい」と似ているため、優しさや柔らかさを感じさせる
- ひらがな表記は、親しみやすさ、覚えやすさがあり、好感を持たれる
- 庶民的で安心できる名前
名前の「やす子」に加えて、「はい~」のひと言がセットになって、
万人受けしているとか・・・。
まとめ やす子が自衛隊を2年で辞めた本当の理由とは?
- やす子さんは自衛隊に入隊する時点で、既に数年後には辞めることを決意していた。
- 自衛隊を辞めると決めた時の彼女の心理は、それなりの達成感はあった。
- しかし、ひとたびフリーになってみると、世間では通用しないことがあり、戸惑うことがあり、再び自衛官に片足を突っ込む。
- そのような時、自衛隊時代の友人に芸人の道を勧められる。
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