「報連相」は、仕事の時だけでなく、夫婦の日常生活でも必要?
夫婦の間で報連相が無いと、どうなるの?
夫婦仲が円満であることと、報連相はどのような関係にある?
仕事を終えても、なお、プライベートで報連相をしなければならないのか、その点について、分かりやすく解説します!
この記事の対象の夫婦は、以下の条件の方です。
- 年齢層は、20~40歳代
- 共働きで子育て中の忙しい夫婦
- 夫婦のそれぞれ両親や兄弟姉妹は健在
夫婦の報連相は本当に必要なのか
報連相の違い(仕事vs夫婦)
仕事上の報連相は、主に次のようなものです。
- 報告
業務の進捗状況、問題点、結果・成果、解決策・再発防止策などを主に上司に伝えること。
- 連絡
業務に関する情報を上司および関係者に伝え、同じレベルで知っておいてもらうこと。
- 相談
業務を遂行する上で、自分では判断が難しい時、進め方等について意見や助言を求めること。
一方、夫婦は仕事と違って、上司や部下の上下関係はありません。
お互いが同僚や友達のように対等です。
そのため、夫婦間の報連相は、このような感じになります。
- 報告
重要なことを伝えておく
(例)明日から3日間、宿泊出張することになったので、晩御飯が要らないと夫が妻に伝える。
- 連絡
お互いに知っておいた方がよいことを共有する
(例)妻が駅まで夫を迎えに行く際、電車が事故で途中停車したので、駅への到着時刻が遅れることを夫は妻に伝えた。
- 相談
夫もしくは妻の意見や助言を求め、解決する
(例)食品などの値上げが家計を圧迫しているので、何をどれくらい節約するのか、話し合う。
つまり、夫婦間の「報連相」とは、要するに、夫婦間のコミュニケーションです。
夫婦間の信頼と報連相の関係
それでは、「報連相」が無いと、信頼し合えないのでしょうか?
答えは、「No」です。
「報連相」をしなくても、2人のフィーリングや、相手を許す気持ちが高ければ、お互いをカバーし合うことができます。
ただ、信頼関係が出来にくいのは確かです。
「報連相」が無いと、誤解が生じたり、さらには不安になったりします。
また、夫婦喧嘩が起こる原因の1つは、お互いの価値観(お金も含む)の違いですが、それ以外では、
- コミュニケーション不足
- それによる、誤解の発生や不満の蓄積、信頼関係の崩壊
- 問題解決の遅れ
- 相手への思いやりや理解の欠如
- 夫婦の役割分担の不明確
の5点が考えられます。
この5点は、まさに「報連相」の不足・不十分によるものです。
従って、夫婦喧嘩を起こさないためには、報連相はあるに越したことはありません。
「報連相」が必要な時
夫婦間で「報連相」が不十分なために揉め事が起こるのは、このような背景からです。
- コミュニケーションが不足
夫婦の会話が不足すると、当然、「報連相」も不足します。
- 相手に期待しているレベルが違う
例えば、「これは連絡すべき」と夫が思っても、妻が、「それは必要はない」とか、「今はそのタイミングではない」と考えると、その温度差で夫婦喧嘩は起こります。
- お互いの価値観が違う
お互いに重視する点が異なることはあります。
例えば、「食べる」ことに無関心な夫に対し、妻は健康に拘り、重要視していると、コミュニケーション不足が発生します。
大抵の人は、「報連相」の大切さを分かっています。
また、人それぞれ、自分なりに「報連相」を実行している筈です。
それでなければ、結婚する以前に、付き合っている段階で別れていてもおかしくありません
「報連相」が不要な時
趣味や自由時間
夫婦と言えども、お互いのプライベートに関しては、「報連相」は不要でしょう。
但し、夫婦で一緒に映画を楽しむような時は、コミュニケーションが必要ですので、報連相は大切です。
家庭内の共有すべき場所、時間、お金などに関わってくることに関しては、「報連相」を行うという考えで良いと思います。
また、そのスタンスで家庭を運営するということを夫婦がお互い理解できていれば、問題ありません。
ここで大切なことは、必要以上にお互いを干渉せず、適度な距離感を保つことです。
ちなみに、夫婦で映画を観に行く時には、ちょっとした気配りも必要になります。
これについては、「映画デートのおすすめの席は?最適な場所と選ぶポイント」というタイトル記事や、「デートの映画の後はどうする?過ごし方と注意点」というタイトルの記事にて解説しています。
もし、興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
日常生活の些細なこと
お互いに知る必要のないこと、相談や話し合う必要がないことは、「報連相」の対象外です。
逆に、些細なことを頻繁に「報連相」すると、相手にとって負担になり過ぎ、夫婦仲が悪化する可能性があります。
円満の秘訣はコミュニケーションの取り方
「報連相」ができる夫婦
- 常にコミュニケーションがある
話しやすい雰囲気ができていて、思っていることを当然のように言い合うことができる。
- 感謝の念を忘れない
常に相手の立場に立って考え、行動しているので、感謝することを忘れない。
- 柔軟に対応している
何らかの変更に対し、臨機応変にアクションを取ることができる。
- お互いを信頼し、尊重し合っている
ある程度、夫婦の絆ができているので、信頼や信用があり、相手のことを尊重できる。
- 将来に向けてのビジョンが共有できている
今後の家族、夫婦を中心に将来像を描き、2人はそれを共有できている。
- 問題解決力がある
お互い協力し合う態勢ができているので、壁にぶつかっても乗り越える力がある。
逆に、「報連相」ができていない夫婦の特徴は、日常の些細なことがきっかけで、夫婦喧嘩が起きやすくなります。
また、さらにひどくなると、夫婦仲に亀裂が入ってしまいます。
まとめ 夫婦の報連相は本当に必要?
- 「報連相」は、仕事でも夫婦の間でも活用されるが、目的、目的意識、内容などに違いがある。
- 夫婦間で「報連相」を巡って揉める時は、コミュニケーション不足、相手への期待値、価値観の違いなどが背景にある。
- 夫婦間での「報連相」は、信頼関係を構築したり、夫婦の役割分担を明確にする上で重要である。
- ただし、お互いのプライベートや些細なことについては、「報連相」は不要。
- 「報連相」ができている夫婦には、意思の疎通が取れており、自分たちの将来像が共有できており、問題が発生してもスピード感をもって解決できる力がある。
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