
菊池風磨は慶応義塾大学に推薦入試で合格した?
慶応義塾大学と言えば、日本でトップクラスの名門大学です。
全生徒の9割が難関大学に合格し、芸能活動へのサポートがない進学校で、彼は並々ならぬ努力をしてきました。
世間ではコネで入ったと思っている人もいるようですが、その実態は?
分かりやすく解説します!
菊池風磨は大学に推薦で合格した?
出身校は中高一貫の男子校
菊池風磨さんの出身高校は、東京都市大学附属高校(通称:トシコー)です。
偏差値は65の男子校。
〒157-8560 東京都世田谷区成城1-13-1
2008年度までは「武蔵工業大学附属高校」と呼ばれていました。
OBには高中正義(ギタリスト)さん、周防正行(映画監督)さんがいます。
全校生徒の約9割が難関大学へ進学し、主な進学先は、このようになっています。
進学先 | 割 合 |
GMARCH | 51% |
早慶上、ICU | 37% |
旧帝大 | 4% |
その他(関関同立など) | 8% |
合 計 | 100% |
高校時代の努力と苦悩
東京都市大附属高校には堀越高校や目黒日大高校のように芸能活動と両立できる制度がありません。
そのため、彼は努力して芸能活動と学業を両立させてきました。
仕事が終わった後、そのまま塾へ直行という日は珍しくなく、帰宅してから明け方4時頃まで勉強したこともありました。
それでも、風磨さんは、「学校へ行くことは楽しかった」と中学・高校を振り返っています。
彼にとって、高校は単に勉強するだけの場所でありませんでした。
幸いにも、都市大附属は中・高一貫校なので、高校受験はありません。
それでも、生徒は皆、大学の受験勉強に向けて必死!
先生の中には、彼に対して、「芸能活動と学業を両立することなど、できやしない」と厳しく言う人もいたました。
進学校ですから、先生は当然、大学進学を求めますよね。
担任より、
「大学行かなかったら仕事辞めろ」
引用元:mdpr.jp/news
大学に行かない上に、仕事も辞めれば、何も残りません。
ということは、大学には行け!ということですね。
先生のことは、「怖かった」と言いつつ、「それでも応援してくれたので、感謝しかない」と打ち明けています。
高3の受験生の時でも、1日に公演が2~3入っている日が1ヶ月近く続くことがありました。
それでも、「芸能人だから入れたんだろう」とは思われたくないので、とにかく頑張れるところまで頑張ったと本人は振り返っています。
「どうすれば時間を有効活用できるか」と考えて出した答えが睡眠時間を削ることでした。最終的には意地で乗り越えました。
引用元:jukushin
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慶應義塾大学を選んだ理由
彼は進学を考える際、早稲田大学のOBである祖父から、このような話を聞かされます。
「多くの同志に出会えるから大学には行った方がいい」
引用元:jukushin
祖父にとって、彼は一番可愛がられてきた初孫。
その祖父の言葉を聞いて、彼は「自分の目指すところをはっきりさせて、進学すべき」と思いました。
さらに、祖父が卒業した早稲田ではなく、慶應へ行きたいと思うようになりました。
大学の校風も自分に合っていたからでしょう。
そこで、彼が選んだ学部は、「総合政策学部」でした。
その理由について、このように語っています。
まず何をしたいのかを考えると、心理学や音楽などさまざまなことに興味がありました。そんな中で多種多様なジャンルの学問を学べる総合政策学部を見つけ、自分に合っていると感じました。
引用元:jukushin
しかし、慶應は芸能活動を行うタレントにとって、かなりハードルが高い大学です。
しかし、「この学部しかない」と思えたことで、絶対に合格する!という気持ちに変わっていきました。
さらに、どうすれば合格できるのかを考え始めました。
AO入試の実態と裏側
推薦とAO入試の違い
風磨さんが選んだ学部は、「推薦」ではなく、「AO入試」でした。
総合政策学部では、風磨さんと同じ学年の二階堂ふみさんが慶應大のAO試験で入学しています。
ちなみに、AO入試とは、アドミッションズ・オフィスの略。(ただし、2021年から表向きは「AO入試」と言っていても、中身は「総合選抜型」という仕組みに変更)
分かりやすく言うと、
「大学が求める人物像に合致する学生を選抜する試験」
具体的には、書類選考と面接によって受験生の適性を判断する試験です。
以下が慶應大のAO入試で求められる条件です。
・志望理由が明確で、将来の目標が具体的か
・高校3年間の活動と成果が、大学の方針にマッチしているか
・面接でプレゼン能力や大学生活に向けての意欲が高いか
AO試験と言えば、”簡単に合格できる”と思いがちです。
しかし、菊池さんが受験した2013年は、AO試験での合格者は全志願者の約6割弱でした。(データ元:president)
もし、不合格になれば、「菊池風磨、AO試験で慶應大、不合格‼」というレッテルが貼られ、一般入試に臨むしかありません。
ちなみに、一般入試以外では1998年に広末涼子さんが早稲田大学 教育学部に推薦で合格しました。(のちに中退)
推薦とAO試験の主な違いは、次の通りです。
推薦 | AO試験 | |
推薦者の要否 | 高校からの推薦が必要 | 推薦者は不要 |
指定校の有無 | 対象校が絞られる | 「指定校推薦」の場合、なし |
選考基準 | ・課外活動実績 ・面接 ・小論文 など | ・学力(評定平均値)・高校での活動経験 | ・志望理由や大学での目標
選考方法 | ・面接 | ・書類審査推薦とほぼ同じ |
合格のポイント | 高校時代の成績や実績 | 個性や意欲、適性 |
広末さんの件を境に、世間の批判が高まり、文部科学省の大学入試要項が見直されました。(引用元:president)
AO試験や推薦入試のハードルが高くなったのです。
風磨さんが取ったアクションは、
事務所の喜多川社長に「志願者評価」と呼ばれている推薦状を書いてもらい、提出したこと。
これは、「総合政策学部」のAO試験の選考基準の対象外です。
「推薦状」の提出は任意でした。
しかし、敢えて提出したことが、「菊池風磨は裏口入学(コネ)で入学した」と思われた発端でした。
推薦状を作成した人物が芸能界で幅を利かせていた事務所の社長となれば、大学側は受験者を特別な目で見がちになります。
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AO試験の合格ガイドライン
書類提出はさておき、慶應大の「総合政策学部」の場合、面接で求められるものは、
- 志望理由
- 入学後の明確な構想(ビジョン)
の2点です。
2.は、具体的には、”高いレベルで構想を実現できる生徒を選ぶ” ということでした。
要するに、大学に入って、どのような学問を深め、どのような人間になりたいのか、を面接官にしっかりと説明できること。
面接でこのあたりの考えをしっかりと述べることができるかどうか、が合格の鍵になります。
また、慶應大の文化、教育理念、大学の特色なども頭に入れておくことは当然必要です。
仮に、提出が任意の「推薦状」の内容がどれほどすばらしくても、面接で意見を述べることができなければ、不合格です。
彼は、面接に焦点を絞って頑張りました。
突き詰めれば、「彼は面接さえ乗り切れば、合格はほぼ間違いなし」と思われた点が、裏口入学(コネ)と勘違いされてしまった最大の理由です。
まとめ 菊池風磨は大学に推薦で合格?
- 出身高校は東京都市大学附属高校で、生徒の9割以上は難関大学に合格する進学校。
- 高校には芸能活動と学業を両立できる制度がないため、睡眠時間を削って一生懸命勉強した。
- 進学先に慶應大を選んだ理由は、祖父の影響が大きい。
- 入試はAO試験で、任意とされていた推薦状を事務所の社長に作成してもらい、提出した。
- さらに、面接で求められる「志望理由」や「入学後の明確な構想(ビジョン)」をまとめ上げた上で臨んだ。
- 推薦入学やコネと思われた主な原因は、面接のみに注力を注ぐだけで合格ラインが見えていたため。
最後に、菊池風磨さんのプロフィールは、以下の通りです。
名 前 :菊池風磨(きくち ふうま)
生年月日:1995年3月7日
出 身 :東京都杉並区
血液型 :A型
身 長 :178cm
職 業 :歌手、俳優、タレント
事務所 :STARTO ENTERTAINMENT
アイドルグループ timeleszのメンバー。
父・常利は、元 フォークデュオグループLA-LA Deuxの元メンバーで、歌手として活動する以外に、ミュージシャンへの楽曲提供も行っている。
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