PayPayが普及し、その便利さが浸透してきたことで、アカウントを複数持ちたいと思っている方は多いと思います。
SNSではZ世代を中心に複数のアカウントを持つことは、おかしいことではありません。
しかし、PayPayに関しては、どうなのでしょうか?
そこで、PayPayの複数アカウントのリスクや安全な使い方などを紹介します。
・PayPayの複数アカウントをつくることの是非(利用規約の中の何が関係しているのか)
・複数アカウントがバレた時の罰則と対処法
・PayPay利用におけるトラブル回避策と正しく利用するための方法
PayPayの複数アカウント利用について
複数アカウント利用の理由
まず、アカウントを複数つくる理由や目的ですが、主に以下の点が挙げられます。
1.ポイントやキャンペーンの活用のため
異なるアカウントを複数持つことで、ポイントやキャッシュバックを最大化することが可能。
2.家族や友人との共有のため
親しい人との繋がりのためですが、具体的には、共同で買い物をする時などに使います。
3.プライバシーとセキュリティ
1つのアカウントが不正アクセスされた場合でも、他のアカウントへの影響を最小限に抑えることが可能。
4.ビジネス用とプライベート用の使い分け
個人用とビジネス用の支払いを分けることで、経費の管理や会計処理をしやすくするため。
また、ビジネス用は取引の追跡と管理をしやすくするため。
5.地域や用途別の利用
特定の地域や店舗で提供される特典を利用するため。
例えば、プライベートでの趣味の支払い用、旅行用など、用途別にアカウントを分け、支払いの管理をしやすくするため。
以上より、支払いの管理をしやすくすることのために複数のアカウントを持つことが多いようですが、セキュリティ対策のためという考えもあるようです。
利用規約に違反するケース
PayPayの利用規約では、複数アカウントの作成や利用が禁止されている場合があります。
また、規約違反すると、アカウントの停止や特典の剥奪などのペナルティが課される可能性があります。
それは、PayPayの利用規約の「第1章 総則」の、投稿などの削除、サービスの利用停止、アカウントの削除についての項目の中で、以下のように定めています。
当社は、提供するサービスを適正に運営するために、次の各号のいずれかに該当する場合には、あらかじめ通知することなく、データやコンテンツを削除したり、当社のサービスの全部または一部の利用をお断りしたり、お客様のアカウントを削除したり、その他当社が必要かつ適切と合理的に判断する措置を講じることができるものとします。
以下、途中 省略・・・
(10)アカウントの登録情報が最新の情報でない場合など真実かつ正確な情報が登録されていない場合
引用元:第1章 総則 | PayPay株式会社
このことから、アカウントを複数つくると、1つは最新情報ですが、残りのアカウントは最新情報ではありません。
また、複数のいずれもが、同時に最新情報であることはシステム上では認識不可となります。
従って、その時、規約違反のペナルティとして、アカウントの削除が講じられます。
PayPayの複数アカウント利用のリスク
利用規約に基づく規制
アカウントが停止され、さらには削除されると、当然、PayPayでの支払いはできなくなります。
その結果、アカウント内の残高やポイントが(かなり高い確率で)失われます。
複数アカウントの監視と検出の仕組み
PayPayは、以下の点をポイントにアカウント監視を行っています。
・個人情報のチェック(電話番号、メアド、名前、住所など)
・アカウントに関連付けられたデバイスIDのチェック
(同じデバイスIDが複数のアカウントで使用されていないか)
・同じIPアドレスから複数のアカウントへのアクセス有無
・ログインパターンのチェック
(同一のデバイスやIPアドレスから頻繁にログイン、ログアウトがないか)
それ以外には、アカウントの乗っ取りも含めたチェックとして、
・高額な取引が頻繁に行われいないか
・短期間で大量の取引が行われていないか
に関しても監視を行っています。
PayPayの複数アカウント利用がバレた場合の対応
ペナルティとアカウント停止を受ける前にすべきこと
複数のアカウントをつくらないことがベストです。
但し、ルール違反であることを知らず(気づかず)に複数つくってしまい、PayPay側にそのことがバレた時は、速やかに次のアクションをとりましょう。
PayPayのカスタマーサポートに連絡し、複数アカウントを作成してしまった旨を正直に説明します。
複数アカウントの情報(電話番号、メールアドレス、アカウントIDなど)を提供し、統合手続きを依頼します。
その場合、削除手順が情報展開されますので、その指示通り、アカウントを削除します。(削除前に統合できる内容は統合しておく)
手数料やペナルティを支払う必要がある場合、速やかに支払います。
アカウントを1つにした後は、パスワード管理や二段階認証の設定など、セキュリティ対策を強化します。
トラブル回避のための対応策
PayPayの複数のアカウントを持つことは、利用規約上、違反になることは理解できたと思います。
それでも自営業の方などで、ビジネス用とプライベートの両方のアカウントを持つ必要がある方もいると思います。(アカウントが複数あることが利用規約に反しない場合)
そのような方は、トラブルに合わないためにも、以下の点に注意することをお勧めします。
1.個人情報の明確化と分離
- PayPayの複数のアカウントを作成する際、それぞれ異なる電話番号やメールアドレスを使用し、混同を避ける
- 同じ人物であっても、アカウントごとに明確に名義を分ける
2.デバイスやIPの管理
- アカウントに異なるデバイスを使用することで、同一デバイスからのアクセスを避ける
- 異なるIPアドレスを使用するか、VPNを利用してアクセスし、複数アカウントが同じIPからのアクセスとして誤認識されるのを防ぐ
3.取引パターンの管理
- 大きな取引や頻繁な取引を行う場合は、アカウントごとに異なるパターンを持つようにする
- 複数のアカウントについて、定期的に利用することで、アカウントの有効性を維持し、不正利用の疑いを減らす
安全にPayPayを利用するための注意点
正しいアカウント利用方法
PayPayの正しいアカウントの利用方法は、利用規約に従うことが一番です。
しかし、隅々まで理解してルールを守ることは難しいです。
そこで、次の点に注意することで、正しく、安全に利用することができます。
・個人情報の適切な管理(アカウント作成時に正確な個人情報(氏名、住所、電話番号)を登録する)
・セキュリティの強化(強力で一意なパスワードを設定し、二段階認証を有効にする)
・正当な取引のみを行う(購入や送金は、正当な取引を行い、詐欺や違法行為に巻き込まれない)
・定期的なアカウントのチェック(取引履歴や設定を定期的にチェックし、不審な取引がないかを確認)
・公式情報の利用(最新のセキュリティアップデートやサービス情報を確認し、最新情報に基づいて利用する)
まとめ PayPayの複数アカウントはバレる?
PayPayの複数アカウント作成に当たっては、利用規約の「第1章 総則」の中で”最新情報であること” を定めているため、複数持つことはNG!ということが確認できました。
バレないだろうと思って複数のアカウントを使い続けていると、突然、利用できなくなります。
そればかりか、溜まっていたポイントや残高が無くなってしまうことにもなりかねません。
正しい利用方法でセキュリティ対策をしっかり行うことが健全であることを常に認識する必要があります。
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