桜田ひよりは、テレビドラマ「ホクサイと飯さえあれば」で男役を演じました。
あのドラマで彼女が演じた 謎の少年・凪は見た目は男ですが、ドラマ上は性別を問わない存在として描かれていました。
そのため、性を意識させにくいタレントとして桜田ひよりが抜擢されました。
桜田ひよりさんのプロフィールは、「桜田ひよりの所属事務所や芸能活動などを徹底解説」というタイトルの記事にて解説しています。
よろしければ、こちらの記事をご覧ください。
桜田ひよりが男役を演じた理由と経緯
役柄のキャスティングの背景と意図
彼女が、「ホクサイと飯さえあれば」で男役を演じることになった背景には謎の少年・凪のキャラクターが関係しています。
凪は、上白石萌音さんが主人公を演じる大学生の山田文子、通称 山田ブンの家の裏手の墓地からやって来る謎の少年役を演じました。
少年役ですから、見た目は男です。
しかし、墓地からやって来るという設定のため、異性を問わない存在にするという作り手の意図がありました。
つまり、凪はジェンダーレスなのです。
そうなると、女性っぽい俳優をキャスティングするか、もしくは女優が男性の恰好をして演じるか、のどちらかになります。
また、世代・年代も十代のタレントでなければなりません。
また、美形少年という設定です。
そこで、桜田ひよりを抜擢することになったという訳です。
番組製作側の森谷雄プロデューサーは、彼女が適役だと思いついた点は、すばらしいです。
「実際に男の子よりも女の子が凪を演じた方があの不思議さは表現できると確信し、正式にひよりちゃんにオファーしました」
凪は、山田ブンの引き立て役のような存在です。
上白石萌音の主人公として全面に出る役柄と横からそっと現れて主人公を引き立てる桜田ひよりの凪は、ドラマのイメージや面白さなどを向上させてくれました。
男役への挑戦と意気込み
当時、14歳だった桜田ひよりは、このように振り返っています。
「男の子の役は初めてだったので不安もありましたが、男の子になれる機会は滅多にないのでとても楽しみでした」
また、役作りについては、
「同じ学校の男の子の座り方や歩き方、しゃべり方などを盗み見して(笑)、それを家で実践してみて練習していました」
と、語っています。
中学生だった彼女が、恥じらいを見せることなく、前向きに挑戦する意欲を示したあたりは、彼女の意気込みを感じますね。
桜田ひよりの男役の見どころと演技力
役柄と彼女の表現力
- 仕草と身体表現の巧みさ
歩く姿や立ち姿など、身体の動きや仕草に細心の注意を払い、男っぽい動作を自然に表現するようにしました。
- 声のトーンと表現力
10代の男性のキャラクターとはいうものの、声のトーンを巧みに調整しました。
低めで落ち着いた声を出すように配慮しました。
- 表情の使い方と感情表現
言葉で言うには簡単ですが、表情の変化を巧みに使い分けるようにしたようです。
- キャラクターとの一体感
役柄に成りきり、凪という役を生き生きとした存在にさせ、ドラマ全体のクオリティを引き上げていきました。
桜田ひよりの男役の役割
凪役の存在感
凪は常にブンを支える存在でした。
しかも、身元は分からず、現実には存在し得ない架空の存在のようなものです。(綺麗に表現すれば、ファンタジーのような存在)
あくまでも凪の役割は、”ブンの成長を支える”こと。
ブンのサポート役に過ぎません。
私たち日常生活の中でも、困った時に、ふと助けてくれる他人がいたりします。
また、偶然の巡り合わせでトラブルを回避できたりすることがあります。
凪はそのようなふんわりとした存在感を醸し出す役割もあったのではないでしょうか。
とかく、人は一人で生きているようで、支え合いながら暮らし、成長しているということを気づかせてくれる役柄が凪だったと思います。
まとめ 桜田ひよりが挑んだ男役!
- 桜田ひよりが14歳の時にドラマ「ホクサイと飯さえあれば」で演じた凪役は男役。
- しかしながら、実際には性を意識させない役であり、ジェンダーレス的な存在だった。
- そのため、演技の難易度はたかく、彼女は仕草や行動などの細部にも演技のこだわりを見せた。
- 凪役は、現実には存在しないファンタジー的な存在だったため、彼女のオリジナリティが役柄の良し悪しを決める1つのポイントのようである。
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