
「仲野太賀 ゆとりですがなにか 役柄の魅力と考察」を深掘り!
彼が23歳の時に出演したこの作品は、「ゆとり世代」を象徴する人たちのドラマです。
このドラマにまつわるエピソードなども紹介します。
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仲野太賀の「ゆとりですがなにか」の役柄の魅力と考察

ゆとり世代とは?
「ゆとり世代」とは、学習方針であれもこれも詰め込み過ぎずに、ゆとりをもって学ぶことを実践した世代。
例えば、
- 学校は5日制(学校での勉強量の削減 など含む)
- 総合的な学習を導入
- 自主性の尊重
などを掲げていました。
ゆとり世代の人たちの特徴としては、
- 競争心が薄い
- 野心がない
- 協調性に欠ける
と言われることが多いですが、この世代の大半がそれに該当するという訳ではありません。
詳しいことは、「ゆとり世代」のwikipediaを参照ください。
作品の基本情報と役名・役柄
放送年:2016年(日本テレビ)
脚本家・工藤官九郎の「ゆとりですがなにか」による作品
メインキャスト:岡田将生、仲野太賀、松坂桃李、安藤サクラ、柳楽優弥、吉岡里帆 など
1987~2004年頃に生まれて、2002~2011年に義務教育を受けた世代をターゲットに、彼らが直面する社会を描いたドラマ。
このドラマのメインキャストは岡田さん、松坂さん、安藤さん、柳楽さんなどです。
しかし、同じゆとり世代の仲野太賀さんや吉岡里帆さんなども出演し、ドラマを作り上げています。
♠坂間正和(岡田将生)
「みんみんホールディングス」に勤める20代後半のゆとり世代。系列の居酒屋へ出向し、出世する
♠山岸ひろむ(仲野太賀)
坂間の職場の後輩で、坂間と同じゆとり世代
♥宮下 茜(安藤サクラ)
坂間と同期入社で彼の恋人
♠山路一豊(松坂桃李)
小学校の教員でゆとり世代
♠麻生 巌(吉田鋼太郎)
「レンタルおじさん」の愛称で老若男女の相談役・自称 レンタルおじさん
♠道上まりぶ(柳楽優弥)
ゆとり世代育ちで風俗店の呼び込みで生計を立てる
♥佐倉悦子(吉岡里帆)
山路のもとで教育実習を受けるゆとり世代
主な登場人物の相関関係や詳しい役柄は、「ゆとりですがなにか?」をご覧ください。
岡田将生演じる坂間正和が勤める居酒屋の店員 兼 後輩役・山岸ひろむ 役
彼が演じる山岸こそ典型的な「ゆとり世代」で、このシリーズの前半では頻繁に登場します。
マイペースな正和をさらに上回った”のんびりしたキャラ”の持ち主。
そのため、先輩の正和を困らせたり、彼の指導に反発し、訴訟を起こしたりする。
ゆとり世代のど真ん中を行くような役で、マイペースな性格を分かり易く視聴者に伝える役柄です。
太賀さんご自身がゆとり世代だけに、ご本人は他の世代との違いがイメージしにくいかもしれません。
しかし、仲野太賀さんの演技力からすると、このドラマでの演技の難度は彼にとってはさほど高くないと考察します。
ドラマのストーリー(太賀が演じた山岸の登場シーンまで)
坂間正和は後輩の山岸(太賀)と仕事上で衝突し、店の成績不振から居酒屋への出向を命じられ、ストレスが溜まる毎日を送っています。
ある時、正和は老若男女の相談役・自称 レンタルおじさんの麻生巌(吉田)と知り合い、
そこから、同世代の小学校教員・山路(松阪)や風俗店員・道上(柳楽)などとも知り合います。
ドラマの展開はここからがスタート。
正和は、彼女・宮下(安藤)や、山路のもとで履修している教育実習生・佐倉(吉岡)たちとの人間関係に巻き込まれます。
⭐ ⭐ ⭐ ⭐ ⭐
職場でのパワハラ、小学校でのイジメ、恋人間での嫉妬、取引先とのトラブルなど、常に自分や知人の身の周りではトラブルが発生。
マイペースなゆとり世代が、それらの問題と向き合いながら、時にお互いの心の悩みを共有したり、解決に向けて奮闘したりします。
かつて、義務教育で受けきた教育方針と、大人になって直面する社会問題との間には矛盾が多く、それゆえに、戸惑うことも多い世代。
ゆとり世代は、それぞれの人生経験を通して、社会の一員として歩み、成長していきます。
「ゆとりですがなにか」の演技の魅力と秘話

「ゆとりですがなにか」での演技の見どころ・魅力
ドラマ全体を通して言えば、「もしかして、あなた、ゆとりですか?」と訊ねるシーンでしょう。
「はい、そうですが、それが何か?」と答えるところに、このドラマの入口があります。
太賀さん演じた山岸ひろむについて言えば、
ドラマにおいて山岸(太賀)は自分の立場を守るため、職場の先輩の正和に対して自己主張するシーンがあります。
これは、ゆとり世代が生み出した独特な光景だと考察できます。
それは、決して「マイペース」のひと言だけで片付けることのできない現象であり、このドラマの魅力や見どころでもあります。
- 正和の言動が気に食わず、山岸が自分を基準に物事を考えて、先輩の正和を責めるシーン!
- さらには、正和の行動は「パワハラ」だと決めつけて、訴訟を起こそうとするシーン!
あたりが見どころです。
人にはそれぞれ権益(権利と利益)があります。
しかし、相手のことを考慮せずに自分のペースで発言や行動に移すところが、彼の登場するシーンの中では一番の見どころです。
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仲野太賀の演技の評価
本人は撮影に対してかなり意気込みを見せていました。
その理由は、自分たちの世代にしかない「ゆとり」ゆえの独特な気質というか性質を取り上げたドラマに出演できるからでした。
また、このドラマに「ゆとりモンスター役」で出演したことにより、今まで以上に仲野太賀の俳優としての知名度は上がりました。
彼の演技のすばらしさは、「視聴者に分かり易く役柄を伝える演技力がある」と点だと考察します。
「典型的」という言葉が付くくらいに彼が分かり易く「ゆとり世代の若者」を演じたことで、ドラマの人気は終盤まで続いたとも言われています。
どのような役柄であれ、インパクトある演技ができるところに彼の演技力の高さがあると言えます。
ちなみに、このドラマではマイペースな若者の役でしたが、このドラマの3年前に出演した「あまちゃん」では逆のキャラクターの役を演じました。
この時よりも若く、まだ無名の俳優でしたので、当時の彼にはピッタリな役柄でした。
それを思うと、このドラマではかなり成長した彼の演技を観ることができます。
「あまちゃん」での役柄やエピソードなどを知りたい方のために「仲野太賀 あまちゃん 役柄の魅力と考察」と題してまとめた記事があります。
よろしければ、こちらの記事も併せてご覧ください。

「ゆとりですがなにか」の共演者との関係
「ゆとりですがなにか」のメインキャスト以外の役柄と出演者は次の通りです。
- 坂間和子・中田喜子:正和の母
- 坂間宗貴・髙橋洋:正和の兄
- 坂間みどり・青木さやか:正和の兄の嫁
- 坂間ゆとり・島崎遥香:正和の妹
- 早川道郎・手塚とおる:みんみんホールディングスの営業課の上司
- 藤原・原扶貴子:山路一豊が勤める阿佐ヶ谷南小学校の教頭
- 太田・小松和重:山路一豊が勤める阿佐ヶ谷南小学校の学年主任
- 円山・加藤諒:山路一豊が勤める阿佐ヶ谷南小学校の教師
- 野上・でんでん:正和が営業職に就いていた時の仕出し弁当屋の担当者
- 小暮静麿・北村匠:教育実習生の佐倉悦子の彼氏
主役は坂間正和(岡田将生)ですので、彼と直接関わる人物や、同世代の山路一豊の同僚などが共演者としては多いです。
このドラマの展開を考察すると、この作品はゆとり世代が直面する社会に焦点を当てていますが、その直面する場面は「家族」や「同僚」などです。
言い換えれば、仕事上の顧客や私生活で関わる人に焦点は当てられていません。
要するに、ゆとり世代ゆえに直面する社会問題は、家族・身内や勤め先など、身近な人との中で起きているということをこのドラマでは教えてくれています。
出演時のエピソード
太賀さんは、じぶんが「ゆとり世代」であることは強く意識していないようでした。
社会的なことをテーマにした作品ですが、その割にはシリアスに捉えていない作品だというようなことをコメントしていました。
インタビューでは、次のようなコメントを残しています。
「ゆとりですがなにか」という作品には思い入れしかありません。まさか映画化が決まって水田組のスタッフの皆さん、素敵なキャストの皆さんと再会できるなんて。本当に嬉しかったです。
驚くほどすんなりと山岸に戻れた自分にもビックリしています。それはそれでどうなんだろう(笑)。
引用元:stardust
上記のコメントからは、このドラマへの出演は、半分懐かしく、半分他人事のように捉えたかったのではないかと考察します。
また、山岸は当初、第2話で亡くなるという設定でした。
しかし、脚本の宮藤さんが連続ドラマだから、ということで書き直したそうです。
宮藤は「山岸は、本当は2話くらいまでで終わる話しか考えていなかった。でもこれじゃ連続ドラマにならないと思って(笑)」と脚本の展開を変えた裏話を語った。
引用元:entax.news
ファンの反応

当時、太賀さんのファンや視聴者からはこのようなコメントがありました。
ゆとりモンスター山岸🧌こと
仲野太賀 さんのオフショット📸
ソロキャンプ、い〜ですねぇ〜🏕
引用元:x.com
山岸演じる太賀くん観たとき演技が上手すぎて大好きになりました。それからずっと太賀くんのファンです
ゆとりには山岸が絶対必要人物!引用元:x.com
太賀さん演じた「ゆとり世代」が、まさに板についている、というのが世間の反応ですね。
最後に、このドラマは現在ではネットの動画配信サービスでは観ることができない可能性があります。
気になる方は、プライムビデオなどを一度チェックしてみてください。
まとめ 仲野太賀の「ゆとりですがなにか」の役柄の魅力と考察
- 太賀さんがドラマ「ゆとりですがなにか」で演じたキャラクターは、典型的なゆとり世代のキャラの山岸ひろむ 役
- マイペースすぎるゆえに、時として自己中心的に映る「ゆとり世代」の若者をドラマを通して問題提議しているところが、このドラマの見どころである。
- それは、具体的には山岸が職場の先輩・正和を訴えると宣言したシーンなどである。
- 太賀さんの演技力を考察すると、典型的とも言える「ゆとり世代」の人物を視聴者に分かり易く演じた点は彼の演技力の高さと言える。
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